絶景街道を駆け抜ける
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石見銀山から瀬戸内海へ 往来の歴史が街に息づく
江戸時代の武家屋敷や商家などが残る石見銀山・大森地区(島根県大田市)
16〜17世紀に世界の銀の約3割を占めた日本銀の大部分を産出した石見銀山。江戸時代の最盛期には人口が20万人に達し、世界遺産にも登録されている史跡では、かつての栄華を知ることができる。 「銀山街道」は、幕府の天領となった石見銀山から安全に銀を運ぶため、中国山地を越えて山陽の尾道・笠岡までを陸路で結んだことからこう呼ばれるようになった。
石見銀山の東、島根県美郷町には、当時の面影を今に残す銀山街道を実際に歩くことができる遊歩道もある。街道沿いには茶屋屋敷跡や一里塚などが点在。歩道の終点には銀山街道の難所といわれた「やなしお坂」があり、迫るような勾配に当時の人々は苦しめられたという。
3本の川が合流し、水運の要衝として栄えた広島県三次を抜けると、なまこ壁の商家が印象的な「銀山街道上下宿」、茶屋や番所の跡が残る「石州街道出口通り」など、歴史を感じることができる。
羅漢寺五百羅漢(大田市)
反り橋や色あざやかな扉を備えた石窟が印象的な強羅羅漢。石窟内の500体の石像は、一説によると石見銀山の堀子(労働者)供養のために収められたともいわれている。
江戸幕府が天領とした石見銀山領の行政を司った代官所跡。現在は石見銀山資料館となっており、貴重な資料を展示。
地元産のぶどうを使った、こだわりのワインを製造。地下貯蔵庫も見学自由で、広島牛を味わえるレストランやカフェも併設。
瀬戸内海に浮かぶ白石島北部の海水浴場。約500メートル続く白浜の砂は、海水浴客やマリンスポーツを楽しむ人々で賑わう。
石見銀山から尾道・笠岡まで銀を運んだ「銀山街道」。歴史的景観や資源、風土を残す地域が多く残ることから、風景街道に選定された。
(島根県大田市・美郷町・飯南町、広島県三次市・世羅町・尾道市・府中市・福山市、岡山県笠岡市・井原市)