北海道の短い秋を堪能する、風わたる道東ドライブ

まずは釧路川にかかる幣舞橋で海霧と夕陽の競演を眺め、国道を東へ。日本最東端・納沙布岬の灯台から北方領土を遠望し、道東らしい原野と海の絶景を味わう。そこからミルクロードを北へ走れば、放牧地のなだらかな丘陵と澄んだ空が広がり、秋草が色づく牧歌的風景に心がほどけていく。やがて原生林に包まれた神秘の「神の子池」へ。コバルトブルーの水面は、静かな秋の訪れを映し出す。旅の終点は阿寒湖。マリモが棲む湖畔で、温泉とアイヌ文化の余韻に浸る。道東の大地を駆け抜けながら、北海道の短い秋を全身で感じる旅がここにある。