絶景街道を駆け抜ける
各情報は2017年09月時点の情報です。変更となる場合がございます。
琉球王国の歴史にふれつつ
シーサイドビューも堪能するルート
宿道を走るシーサイドドライブのハイライトは約2キロ続く古宇利大橋
15世紀初頭に琉球王国を成立させた尚巴志は、全国の情報を素早く得るために早馬を使い、首里城と各地を結ぶ公道を整備した。この「宿道」をなぞる「琉球歴史ロマン街道『宿道』」は、観光スポットをめぐるドライブに最適なルートが多い。
たとえば、「今帰仁上り歴史道」は、本部半島の国道を中心に走るルートだ。名護市街の国道449号線を出発してまもなく、車窓いっぱいにエメラルドグリーンの海が広がる。瀬底島の横を通り過ぎ、県道114号線を走れば海洋博公園へ。「沖縄美ら海水族館」で沖縄の海の生き物を眺めるのもいいだろう。ここから県道114号線、国道505号線を東に進み、少し山間に入ったところに世界遺産「今帰仁城跡」がある。玉石の城壁が美しいこの城は、17世紀後半になると御嶽として信仰を集めた。
国道505号線に戻り、さらに東へ走ると運天港に抜ける。周辺は琉球王国の要人の墓が多く、また戦で落ちのびた平安時代の武士・源為朝の上陸伝説が残るのも興味深い。
最後は羽地内海に沿って国道505号線を走る。奥武島、屋我地島と島々を渡り、風になった気分で紺碧の海を眺めながら古宇利大橋を駆け抜けよう。
名護城公園〈名護中央公園〉(名護市)
名護岳一帯に広がり、天上展望台からは市街や名護湾を望む。園内には14世紀前半にこの地を治めた按司の居城・名護城跡がある。毎年1月中旬には寒緋桜(カンヒザクラ)が咲き、日本一早い桜祭りが催されている。
明治~昭和の古民家を移築した3つの古民家のなかで琉球料理が食べられる店。うまみたっぷりのアグー(豚)のメニューが人気。
ジンベエザメやナンヨウマンタ、黒潮の回遊魚などが泳ぐ「黒潮の海」水槽は必見。自然光を取り入れた「サンゴの海」もここならでは。
13世紀頃には築かれたことがわかっている城(グスク)の跡で、世界遺産に指定されている。なだらかにカーブする城壁が美しい。
街道は沖縄本島南端から本部半島までの広範囲にわたる。北部ルート「グスクと美ら海を風で感じる道」は4ルート、南部ルート「神話の聞こえるコーラルライン」は2ルートで構成。山がちな北部ルートも魅力的なドライブルートだ。