榛名山道路

春の風を感じながら
ビューポイントを目指す

上毛三山の一つに数えられる榛名山は、火山活動でできた榛名湖や四季折々の大自然に囲まれた景勝地。昭和初期にかけて美人画で世を席巻した画家・竹久夢二もこの地を愛し、幾度となく訪れていたという。

国道406号側から県道33号線に入り、ゆるやかな山道を榛名山へ向かって走る。ラフティングやキャニオニング体験が人気のキャンプ場「榛名アドベンチャーズ」を過ぎて榛名川と並走しながら進むと、榛名神社の参道口にそびえ立つ大きな鳥居が見えてくる。休憩を兼ねて、みやげ物店が建ち並ぶ参道を散策したい。連続するカーブを小気味よくハンドルを切りながら進むと、いよいよ木々の間に湖面が見えはじめる。森を抜けた先に広がるのは、榛名富士。みやげ物店が集まる南岸の湖畔には鮮明な朱色が印象的なツツジのビューポイントがあり、榛名山の美しい稜線とともに思わず見とれてしまうことだろう。

榛名湖をあとにして伊香保温泉のほうに向かうと、ヘアピンカーブの道が待っている。途中の道沿いや長峰自然公園の周辺などにはいたるところにツツジが咲き誇り、旅のクライマックスを華やかに見送ってくれる。